時の流れの羅針盤 日本時事評論
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2020年
日本時事評論第1938号 編集便りNo.350 2020/02/21
 新型コロナウイルスへの初動対応の甘さが、国内での感染拡大を招きました。中国からの入国を拒否できない法律の不備などが指摘されていますが、危機管理体制の不備が今回の問題の核心です。軍の研究所から漏れた可能性をも視野に入れて、超法規的な対応も想定するのが危機管理の基本です。平和主義の日本では官民ともに危機意識が欠落しています。憲法の九条改正や緊急事態条項の明記などを実現し、国民の危機管理への意識を高めることが急務です。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「危機管理体制の欠陥や脆弱さを露呈 
         東京五輪に向けて人材育成などの対策が急務」

 東京五輪に向けて、テロやサイバー攻撃、感染症などへの危機管理体制の強化が行われていますが、今回の新型コロナウイルスへの政府の対応を見る限り不安が残ります。情報を基にあらゆる想像をめぐらし、とりわけ最悪の事態を想定して準備をするとともに、流動する事態に臨機応変に対応できる人材育成が必要です。一定の場所、期間に多くの人が集まれば感染症のリスクも高まるのも必然です。改めて、危機管理体制を見直すべきです。

2面 天録時評 「石炭火力発電の先端技術で国際貢献を
         小泉環境大臣の『再検討』発言は不適切」

 小泉環境大臣のベトナムでの石炭火力発電所建設計画への「再検討」発言は、中国と環境運動家を喜ばすだけで閣僚の発言としては不適格です。エネルギーや環境を巡る問題は、理想と現実、政治と経済が複雑に絡み合った問題で、奇麗ごとだけではすみません。発展途上国は安価な石炭火力発電に依存せざるを得ず、世界最高の効率でCO2排出を大幅削減するわが国の技術で温暖化防止に貢献すべきです。

3面 天録時評 「安保改正で日米同盟を強化すべき
         NATOと同様の防衛義務明記が必要」

 日米安保条約は、6月に発効から60年を迎えます。わが国の平和と繁栄に大きく貢献してきましたが、わが国が武力攻撃を受けた時に軍事的反撃を米国に義務付けてはいません。一方、米国側には米国が武力攻撃を受けても、日本は何もしないという批判もあります。日米同盟をさらに強固にするためには、日米の軍事的な防衛義務を明確にする条約改正が必要です。

4・5面 講演録「家庭訪問が親子との信頼関係を築く
         教員の生徒指導力を高め不登校の解決を」
         開善塾教育相談研究所顧問 金澤純三氏

 2月1日、福岡教育連盟の令和元年度研修大会が「教育の本質の追究〜子供たちに向き合うために〜」のテーマのもと、福岡市で行われました。「不登校生徒への指導の実際〜困難を抱えた子を見捨てない〜」という演題で行われた、開善塾教育相談研究所顧問の金澤純三氏による講演要旨を紹介します。

6面 天録時評 「海外からの選挙干渉を防止する法律を
         メディアや経営者に影響力を強める中国」

 米国大統領選でのロシアや台湾総統選での中国など、今やサイバー攻撃などによる選挙干渉が盛んに行われています。中国共産党は台湾の新聞社やテレビ局に深く浸透しているだけでなく、世界中で宣伝、工作活動を展開しています。わが国は無警戒ですが、各国とも対策に乗り出しています。海外からの選挙干渉を防止するために、わが国でもスパイ防止法や台湾の『反浸透法』と同様の立法を急ぐべきです。

2面 巷  露  「感震ブレーカーの取り付けを」
3面 草木片259「やまのいも/山の芋」
7面 投  稿  「なぜ憲法改正が必要か④
          憲法の精神を尊重してこそ立憲主義
          改憲反対派にとって不都合な真実」
          弁護士・医師 籔本恭明
8面       「日本の肖像④ 伊藤博文(上)
          欧米先進国に伍する日本独自の
          近代国家を組み立てた人」
          歴史家 鈴木旭


〈本文の全文(PDF)は2月28日に掲載予定です。〉
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日本時事評論第1937号 編集便りNo.349 2020/02/07
 中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染がわが国でも広がっています。政府は「指定感染症施行日」を前倒しするなどして、感染拡大防止に取り組んでいますが、中国人観光客の入国禁止の遅れや、武漢からの帰国者の受け入れ態勢など、危機管理体制は不十分と指摘せざるを得ません。人権を尊重して多くの国民が感染したのでは本末転倒です。最悪事態を想定して、臨機応変に対応できる危機管理体制の整備が急務です。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「敬神崇祖と篤い信仰心で社会奉仕を 
         皇室を範とする国民の実践が安寧をもたらす」

 世界の多くの王朝が断絶したり廃止されたりする中で、皇室がこれまでの様々な危機を乗り越えて皇統を維持できたのは、敬神崇祖などの大自然の法則に適った生き方の範を示してきたからです。国民もそれに倣って信仰心篤く、先祖供養などを大切にしてきたから世界でも稀な安寧な社会を築けました。国民が大自然の法則に適った生き方をしなければ、皇統の維持も困難になることを認識すべきです。

2面 天録時評 「高額医療がわずかな負担で可能
         中国人による医療保険制度の悪用防止を」

 わが国の医療保険制度は、外国人が数万円のわずかな負担で、数千万円の高額な治療を受けることができる抜け道だらけです。組織的な悪用も行われており、政府は外国人の在留資格の管理も含めて、防止対策に早急に取り組むべきです。

3面 天録時評 「IR汚職 カジノ解禁を中止せよ
         フィリピンは中国人の犯罪多発で治安悪化」

 中国企業によるIR汚職事件で、わが国のIR事業に中国企業が違法行為をしてまでカジノに参入しようとしている一端が明らかになりました。フィリピンでは、カジノを開業した地区に大量の中国人が流入し、犯罪が増加し、治安が悪化しています。カジノはギャンブル依存症対策などの社会的費用も膨大になり、経済効果より負の効果の方が大きくなります。政府はカジノ解禁を中止すべきです。

4面 天録時評 「海保拡充で日本海警備の強化が急務
         北朝鮮の違法操業や不審船の取り締まりを」

 日本の排他的経済水域内にある大和堆で違法操業をする北朝鮮漁船や、日本海沿岸地域に漂流、漂着する北朝鮮船の問題が深刻化しています。この問題への政府対応は手ぬるく、違法操業船の拿捕や乗組員逮捕による聞き取り調査、漂流船の生存者への事情聴取もほとんど行われていません。北朝鮮の情勢によっては違法操業、漂流船による違法や不法侵入は増えることが予想されます。日本海側の警備の強化など、政府の早急な対策が求められます。

5面 天録時評 「検察に利用される報道機関
         記者会見を開いて公式発表を」

 わが国の報道機関は独自の調査報道が少なく、海外の独裁政権の公式発表や、官庁から提供された情報を垂れ流して、情報操作に協力しています。とりわけ、検察庁や警察との癒着は深刻で、本来記者会見を開いて公式発表すべきこともせず、有罪を印象付ける情報操作を行っています。これは守秘義務違反であり、検察や警察の責任を明確にする上でも、公式発表を原則とし、記者会見を開くべきです。

2面 巷  露  「日本語崩壊の危機」
3面 草木片258「すぎ/杉」
6面 天録時評  「建国記念の日
          平和な暮らしは国家があってこそ
          国旗掲揚で忠誠心の涵養を」
   天録時評  「伊方原電 運転差し止めは不当な判決
          反対闘争に悪用される仮処分」
7面 投  稿  「なぜ憲法改正が必要か③
          現憲法を無効にすれば大きな混乱」
          弁護士・医師 籔本恭明
8面        「日本の肖像③ 渋沢栄一(下)
          『儲けることはいいこと』だが、
           利益は社会に還元すべき」
          歴史家 鈴木旭    


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日本時事評論第1936号 編集便りNo.348 2020/01/17
 米国とイランの全面戦争の当面の危機は去りましたが緊張は続いています。そんな中、中東海域への自衛隊が派遣されます。米国のトランプ大統領は「自国の船は自分で守れ」と言っていますが、当然のことです。公海上で日本籍の船が襲撃を受けた場合、自衛権の行使として自衛隊は敵を攻撃することができます。しかし、今回の場合は、調査・研究目的なので、襲撃された日本の船を守るためには、海上警備行動のための新たな閣議決定が必要ですから、実際には間に合いません。「自国の船は自分で守る」ためには、突き詰めれば自衛隊を軍隊にする必要があります。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「カタカナ語の使用制限で日本語を守れ 
         読解力向上に国語政策充実が不可欠」

 外来語や和製英語などのカタカナ語の濫用が指摘される中、官僚や学者の中には、きちんとした日本語があるにもかかわらず外国語を安易に使う傾向があります。このままでは、多くの日本語が消滅し、かつ若者の語彙力が低下し、読解力もなくなります。日本の文化は国語でしか守ることはできません。若者の読解力向上のためにも、政府は外来語の使用を規制するなど国語政策を充実させるべきです。

2面 天録時評 「権利の濫用で人権侵害
         表現の自由の行使を制限する規定を」

 「あいちトリエンナーレ」での昭和天皇の肖像写真をバーナーで燃やし、その灰を靴で踏みつける映像を流す作品や、川崎市の映画祭で上映を強行した、慰安婦問題を扱い映画作成に協力した人々を欺く「主戦場」という映画は、明らかに表現の自由の濫用です。表現の自由の権利行使には、濫用を防ぐための制限規定を盛り込むべきです。

3面 天録時評 「国のために戦う意思が抑止力の基盤
         国民はもっと国防に関心を持て」

 中国やロシアの度重なる領海領空侵犯や北朝鮮の非核化の頓挫、韓国の反日政策などわが国を取り巻く国防環境は厳しさを増しています。しかし、日本国民にはこうした危機感がほとんど感じられません。日米同盟の先行きも不透明な中、わが国の平和と安全を守るためには、防衛費の増額とともに、国民一人ひとりが自分の国は自分で守るという気概を持つことが必要です。

4面 天録時評 「テロ対策の遅れで原電を停止させるな
         国益無視の原子力規制行政は見直しを」

 原子力規制委員会は、原子力発電所のテロ対策のための施設である「特定重大事故等対処施設」が期限内に完成しなければ、再稼働している原子炉を停止させる方針です。しかし、この行為は電気の安定供給を脅かすだけでなく、地球温暖化対策の温室効果ガス削減にも逆行するものです。政府は、規制委員会が国民生活の安定と繁栄に貢献する機関とするためにも、原子力規制行政を見直すべきです。

5面 天録時評 「養育費未払いや面会交流拒否を許すな
         子供の貧困化対策として支援体制整備を」

 離婚などで一人親に育てられている子供への支援体制が、欧米各国などと比べて大きく劣っています。昨年末に養育費算定表が見直されましたが、4人に3人の子供が養育費を受け取っていない状況の改善を急ぐべきです。また、別居親との面会交流も円滑な実施にはほど遠い状況で、この改善には自治体の積極的な支援が必要です。政府は支援事業の拡充や法整備に取り組むべきです。

2面 巷  露  「わが国の豊かさは?」
3面 草木片257「さくらばはんのき/桜葉榛の木」
6面 天録時評  「無知・傲慢・無責任なメディア
          総務省は放送法遵守の強い指導を」
7面 投  稿  「なぜ憲法改正が必要か②
          自衛権否定は国家の存立目的を否定
          国家の根本法としての矛盾を抱えた現憲法」
          弁護士・医師 籔本恭明
8面        「日本の肖像② 渋沢栄一(中)
          利益を公平に分配し人材育成に努めた人」
          歴史家 鈴木旭    


※皆様のご意見・情報提供(教育現場の声、地域の話題など)を編集部までお寄せください!!
日本時事評論第1935号 編集便りNo.347 2020/01/03
 明けましておめでとうございます。今年は東京五輪が開催され、経済的に五輪効果が期待される年です。その一方で、多発する自然災害への対応や少子化対策、介護や保育の問題など、私たちの生活に密着する課題は山積です。また、憲法改正、原子力発電の再稼働や核燃料廃棄物の処分場問題なども、国民一人ひとりが自分事として真剣に考えるべき課題です。『日本時事評論』は、こうした問題について「時の流れの羅針盤」としての使命を果たすべく、充実した紙面づくりに一層精進して参ります。今年も、皆様方の一層のご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「令和2年庚子(かのえね)に因(ちな)んで 
         活力があり災害にも強い国造り
         個人偏重から家族尊重の社会へ」

 令和2年は「庚子」です。「庚」には、「かわる」という意味があります。これまでは、個人の自由や権利を重んじる社会運営をしてきた感があります。今後は、その社会運営を改め、命を尊び、物より心を大事にし、家族、家庭を尊重して、公を重んじる社会運営を目指す年としたいものです。

2面 天録時評 「少子化対策 特別養子縁組等の拡充を
         命を守るためにも中絶の抑制へ」

 少子化対策として、また、天から授かった命を大切にするためにも、育てられないけれども産みたいという女性の希望を叶えるための取り組みを強化すべきです。相談窓口や特別養子縁組制度について国民への周知が求められます。

3面 日本の肖像①「渋沢栄一(上)
       資本主義を導入し、近代日本の土台を築き上げた人」
       歴史家・鈴木旭

 生涯に600社とも1千社とも言われる企業を育て、同時に600余りに及ぶ社会公共事業を手掛け、「日本資本主義の父」と評された渋沢栄一ですが、わが国の歴史上、特に激動の明治史上、欠くことのできない大人物であったわりにはその業績はあまり知られていません。近代国家・日本を築き上げた建国者の一人として改めてスポットライトを当て、歴史にその名を記録し顕彰していきたいものです。

4・5面 インタビュー「人の役に立つ体験で自己肯定感を育む
            日本人精神を基にした人間教育を推進」
            学校法人森教育学園理事長・森靖喜氏

 昨年、夏の甲子園で活躍した岡山学芸館高校は、滑り止めの高校から、国公立大はもちろん、早稲田や慶應など難関私立大にも多数の合格者を出す進学校として、さらに部活動も県内でトップレベルの活躍をする部がいくつもある学校に生まれ変わりました。愛国心を涵養し、「立派な日本人精神」を身に着けることを教育目標に掲げ、学校改革に取り組んだ学校法人森教育学園理事長の森靖喜氏に、これまでの歩みとこれから進もうとしている道を聞きました。

6面 天録時評 「教育基本法に『利他の心』の明記を
         個性・人権偏重教育の転換が不可欠」

 「さとり世代」という言葉に代表される、欲求に対して消極的で楽をして安定的に過ごそうとする若者が増えています。世のため人のために貢献する意識も薄く、これでは国の発展は望めません。こうした人が増える要因の一つは、個人の権利や自由に偏重した教育にあるのは明らかです。社会や人のために役立つことこそ生きる価値を高めることであり、「利他の心」を重視する教育に転換すべきです。

2面 巷  露  「皇室を巡る雑音の排除」
7面 天録時評  「格差縮小で希望と活力ある社会へ
          分離課税など富裕層への課税見直しを」
8面 投  稿   「なぜ憲法改正が必要か①
          現実無視の前文に目をつぶる憲法学者」
          弁護士・医師 籔本恭明
   草木片256 「すほうちく/蘇芳竹」


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