時の流れの羅針盤 日本時事評論
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2025年
日本時事評論第2056号 編集便りNo.467 2025/01/17
 選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、小中学生のほぼ半数が「家族で名字が変わるのは反対」と考えているという調査結果が産経新聞社のWEBニュースで配信されていました。将来、自分が結婚した際の別姓も「したくない」との回答も6割にのぼっていました。立憲民主党が選択的夫婦別姓制度の導入に関する法案を準備しているようですが、次世代を担う子供のことを考えれば、一部の大人の都合だけを優先して法改正をすべきではありません。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「選択的夫婦別姓制度はわが国の文化を破壊
         通称使用の法制化こそ民意に応える選択」

 新年になり、政治の動きで最も懸念されるのは、やはり選択的夫婦別姓に関する動向です。衆議院の法務委員長ポストを獲得した立憲民主党は、党機関紙で「党がリーダーシップをとって導入のための民法改正案を提出し、同法の制定を一番の目標にする」と息巻いています。改めて選択的夫婦別姓制度の問題点を指摘し、現実的な選択肢としての旧姓の通称使用を推進する法整備の必要性を訴えます。
(YouTube解説動画のURL)→ https://youtu.be/m2WLHDbpvEA

2面 天録時評 「習近平独裁から集団指導体制へ
         中国共産党の権力闘争を報じないマスコミ」

 わが国の新聞やテレビ報道は、米国については大統領選を巡る様々な権力闘争や不祥事などを詳細に報じますが、中国については中国共産党の公式発表などを報じるのがほとんどです。習近平独裁体制の終焉が指摘される中、中国共産党の隠蔽に協力する報道姿勢を改めるべきです。

3面 天録時評 「出入国管理政策
         人道的見地だけでは難しい難民救済
         国民の安寧を守る視点も重要」

 全世界で難民は増え続け、昨年4月で1億2千万人に達していますが、その解決の糸口さえ見えていません。昨年末のドイツのクリスマスマーケットでの惨事は難民問題の難しさを浮き彫りにし、人道的見地からの受け入れだけではよい結果をもたらさないこともあることが分かります。わが国の安寧を守る観点から、出入国管理政策を考えなければなりません。

4.5面 天録時評「次期エネルギー基本計画の原案を見る!
         評価できる原子力『最大限活用』の明記
         再エネの主力電源化には不安も」

 わが国のエネルギー政策の方向性を示す第七次の「エネルギー基本計画」の原案が、昨年末、経済産業省から示されました。国民からの意見聴取を経て、2月の閣議決定を目指しています。そこで、昨年本紙で連載した「エネルギー基本計画の改定に向けて」の中で示した論点を基に原案を総評してみます。

6面 天録時評 「家族崩壊を招く同性婚を認めるな
         婚姻制度は子供の健全育成に不可欠」

 結婚制度は男女が家族を形成し、先祖からいただいた命を次世代に繋ぐため子供を産み、育てていくことを社会的に保護するための制度です。互いの利益の為だけにする同性婚を認めれば、先祖に感謝し子孫に責任を持つという婚姻制度の持つ役割が希薄化し、家族崩壊を助長させてしまいます。同性婚を法律で認めるべきではありません。

2面 巷  露 「政策立案能力の向上を」
         児相職員の資質向上も課題」
7面 天録時評 「便利だが危険なSNS
         情報リテラシーを身に着ける努力を」
         役立つ最新用語80
        「氾濫する情報から身を守る『情報的健康』」
8面 日本の肖像121 帝国軍人の模範となる
         乃木希典(上)
        「虚弱体質の少年が愚直一直線、
         軍人として人生の活路を開く」
         歴史家 鈴木旭

〈本文の全文(PDF)は1月24日に掲載予定です。〉
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日本時事評論第2055号 編集便りNo.466 2025/01/03
 明けましておめでとうございます。今年は、わが国の人口の約5人に1人が後期高齢者となり、年金、医療、介護の負担が急増し、社会保障費の増大への対策が課題になってきます。経済においても、昨年から続く物価上昇や円安の影響を受け、経済政策の見直しが求められます。こうした中、わが国は、少数与党で政権運営は綱渡り状態です。混沌とする社会情勢の中、『日本時事評論』では、様々な重要課題の解決に役立つ、未来への指針となる情報発信に一層努めて参ります。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「令和七年『乙巳』に因んで
         軋む国際秩序が国政の舵取りを困難に
         柔軟性や協調性を発揮して乗り越えよう」

 国際的な秩序やルールを変えようとする勢力が拡大し、屋台骨も大きく軋んでおり、平和や豊かさを守る国政の舵取りは困難さを増すばかりです。目先の利害にとらわれず、一致団結する国民の忍耐力や協調性が求められます。今年の干支からこの一年を展望します。

2面 天録時評 「米を食べて食料安保に協力を
         健康維持のためにもお薦め」

 わが国は瑞々しい稲穂がめでたく実る「瑞穂の国」と称しています。ところが現状は、農業就業者の高齢化と後継者不足で耕作放棄地が急増し、農業の衰退が著しいのが実情です。農業は、生命維持に不可欠な食料を提供し、国土、環境を守り、多様な生物を育み、伝統・文化の基盤でもあります。農業再生の第一歩として、米飯中心の食生活に国民一人ひとりが取り組もうではありませんか。

3面 天録時評 「投票率向上のためにも『租税支出の透明化』を
         わが国の透明性は世界最低水準の94位」

 政治への国民の信頼を回復するためには政治資金の透明化も重要ですが、国民の政治への関心を高め、政治参加を促すためにも税金の使い道を国民に分かりやすくする「租税支出の透明性向上」も不可欠です。しかし、わが国では租税支出の透明性は世界94位との調査結果もあります。税の使い道の透明性を高め、政策評価を公表することで、国民に税の使い道を分かりやすく示すことが国政の投票率向上にも必要です。

4面 天録時評 「島根原子力2号機の再稼働から考える
         時間がかかりすぎる安全審査
         規制委員会の機動的運用に期待」

 中国電力の島根原子力発電所2号機の原子炉が、今年1月10日から営業運転を始めます。再稼働まで約13年かかりました。原子力発電所の運転は「安全第一」が大前提であることは言うまでもありませんが、時間がかかり過ぎたことは否めません。国民全体の利益を図る観点から、原子力規制委員会の人材拡充などにより、安全審査における機動的な運用ができるように見直しが必要です。

2面 巷  露 「人間の不確かな理性」
5面 天録時評 「最終処分地選定問題
         概要調査の受け入れで国民的議論を高めよう
         北海道知事は国益と科学に基づき判断を!」
6面 天録時評 「里親への養育支援の強化を
         児相職員の資質向上も課題」
7面 天録時評 「太陽光パネル廃棄問題
         リサイクル技術の確立と処理施設の建設を
         不法投棄などの不適切処分を防げ」
         役立つ最新用語79
        「宇宙領域の安全保障『在日米宇宙軍』」
8面 日本の肖像120 近代的軍事制度の創立者
         山縣有朋(補)
        「常備軍の創設後、伊藤博文と共に
         日本流近代国家建設に励む」
         歴史家 鈴木旭

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