時の流れの羅針盤 日本時事評論
「日本時事評論」編集便り No.503      2026/07/17 
 ネットの偽情報やSNSのトラブルが増えている今日、文科省は、情報リテラシーなどを学ぶ情報教育について、次期学習指導要領の全面実施を待たずに段階的に前倒し導入を行うそうです。でも、学校現場では、情報活用力を指導する教員が不足しており、現時点では子供たちへの十分な情報リテラシーを身に着ける教育ができるとは思えません。情報教育の強化も必要ですが、オーストラリアのようにスマホの利用を規制するなどの取り組みも併せて行うべきです。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評「情報リテラシー SNSで社会に蔓延する偽情報
       『安易に拡散しない』基本の徹底を」

  SNSの普及で情報が瞬時に広がる一方、偽情報も数多く存在し、人権侵害などの被害に遭う人の増加や社会的な混乱を生む深刻な問題となっています。災害時の虚偽投稿や政治家・皇室への根拠なき中傷、国際的な認識戦など、偽情報は私たちの判断を容易に揺さぶります。偽情報の投稿や拡散により、誰もが被害者にも加害者にもなり得る今、最も重要なのは「事実と確認できない情報は拡散しない」というSNSの適切な利用の基本を徹底することです。

2面 天録時評「副流煙が発生する加熱式タバコ
       禁煙を推奨し国民の健康を守れ」

  「健康リスクが低い」という印象で年々利用数が増えている加熱式タバコですが、厚労省研究班の調査で、ニコチンを含む副流煙が発生し、紙巻きタバコと同等の健康被害を否定できないことが分かってきました。国民の健康を増進するためにも、政府は紙巻きタバコと同様の規制を適用して受動喫煙対策をさらに強化するとともに、禁煙推奨のための環境整備や支援活動を強化すべきです。

3面 緊急座談会「国境の島から問う 自衛隊に法的地位を
       石垣市議有志 意見書・抗議決議採択の真意」

  沖縄県石垣市議会は、令和8年6月の定例会で「自衛官に対する偏見及び差別の解消並びに憲法明記を含む法的地位の確立を求める意見書」と、国会内での不適切発言に対する抗議・再発防止の決議を賛成多数で可決しました。3年前の陸上自衛隊石垣駐屯地開設を経て、国防の最前線ともなっている石垣島において、議会としての意思表明を行うに至った理由と目的について、市議会議員有志に集まっていただき、話を聞きました。

4・5面 講演録「国民文化研究会の国民文化講座より
     脳科学の最前線から紐解く日本人の幸福論
    『脳から見た日本精神』脳神経外科医・篠浦伸禎氏が提唱」

 5月17日に公益社団法人国民文化研究会の「第38回国民文化講座」が都内で開催され、脳神経外科医であり篠浦塾理事長を務める篠浦伸禎氏が「脳から見た日本精神」と題して講演しました。最先端の「覚醒下手術」から得られた臨床知見を基に、現代社会かが抱える病理の原因を「左脳・動物脳への過度な傾倒」と分析。「日本人が本来持っていた調和と志の精神(=日本精神)こそが、脳科学的にもストレス軽減と幸福度向上に寄与する」として、現代人における幸福追求の道を提唱しました。

2面 巷  露「先人の静かな自律の精神」
6面 太平通信⑩「高市総理の改憲姿勢は準備不足か?」
         著述家 拝太平
7面 天録時評 小児科医の視点⑮「民有りて国在り」
          当堂游
8面 日本の肖像 156 三木武吉(補)
        「民主、自由両党の解散=合同による
         新党結成の荒業をやってのける」
         歴史家 鈴木旭

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