時の流れの羅針盤 日本時事評論
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2021年
日本時事評論第1966号 編集便りNo.377 2021/04/16
 最近、「テクハラ」という造語が話題になっています。ITに疎く、コンピューターなどハイテク機器の扱いが苦手な人、とりわけ高齢者へのいじめ、嫌がらせを指す言葉で、テクノロジー(テクニカル)ハラスメントの略です。「こんな簡単なこともできないの!」などの一言が、相手に苦痛を与えて「テクハラ」になるようです。ハラスメントにつながる言動は慎まなければなりませんが、マスコミ等が何でもかんでも造語を作って対立関係にしてしまう風潮は、心の通い合いや助け合いが困難な社会を作っているような気がしてなりません。こんな造語は不要です。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「不寛容な怒りが支配する社会にするな
         相手の状況・立場を理解する寛容さを」

 政治家や芸能人などの不適切な言動に対する怒りの声が、ツイッターなどの普及で拡散しやすい社会となりました。国会での野党議員による攻撃的な怒りの言動が目立つように、社会全体に不寛容な怒りが拡大しています。不寛容さは、社会を住みづらくし、暴力行為にもつながります。異なる意見を容認し、思いやりの心などの寛容さを身に着けるためには、怒りの根底にある自らの不安や嫉妬心を見つめ、それを克服する努力が必要です。

2面 天録時評 「再エネ賦課金の値上げ抑制に努めよ
         脱炭素政策でも国民生活の向上の優先を」

 5月から再エネ賦課金の値上げで電気料金が上がります。世界の潮流に乗ってわが国も温暖化防止のために脱炭素社会を目指しているためです。温暖化防止の効果が不明なレジ袋廃止をはじめ、すべての脱炭素政策は国民負担の増加をもたらします。炭素の排出が減っても、わが国の経済力が弱体化し国民生活が窮乏化したのでは本末転倒です。政府は電気料金などの国民負担の増加抑制に努めるべきです。

3面 天録時評 「学校行事の中止・自粛は必要なし
         子供の成長と学びの場を保障せよ」

 新型コロナウイルスの影響で、昨年度は多くの学校で運動会や修学旅行などの学校行事が中止になり、そのストレスなどから子供の「うつ病」が深刻になっていると国立成育医療研究センターが指摘しています。これまでの感染事例から、子供は感染しにくく、感染しても重症化しないことが分かっています。ワクチン接種も始まった今年度は、学校行事の自粛で子供たちの学びの時間を奪うべきではありません。

4面 天録時評 「台風は増加も巨大化もしていない
         非科学的な不安を過剰に煽るな」

 地球温暖化による海水温の上昇などに伴い、台風の発生数が増え、勢力も強くなっており、今後、台風災害が激甚化していくとの指摘があります。しかし、過去の台風のデータから、今と昔の台風の発生数、勢力に変化はなく、地球温暖化との関連性は見出せないのが科学的な知見です。「地球温暖化を放置すれば、台風災害が激甚化する」といった不安を過剰に煽るべきではありません。

5面 天録時評「人工妊娠中絶や虐待防止に特別養子縁組の活用を
        民間団体や養親への公費支援と制度整備が必要」

 人工妊娠中絶の減少や子供たちの命を守る虐待防止のためにも、「特別養子縁組制度」の拡大が必要です。成立件数の約4割を22の民間団体が担っていますが、運営は決して楽ではありません。まだまだ政府の取り組みは不十分であり、子供の幸せのために民間団体や養親への支援を強化すべきです。

2面 巷  露  「若者を狙う投資詐欺」
6面 天録時評  「自衛隊 武力行使の原則の変更を急げ
          必要最小限度の反撃では国を守れない」
7面 天録時評  「中国の軍事行動に危機感を持て
          南シナ海情勢は尖閣諸島の今後を示唆」
   天録時評  「食品ロス削減で温室効果ガス削減を
          食べ物への感謝の心が不可欠」
8面 日本の肖像㉛ 大久保利通(上)
         「西郷隆盛と表裏一体の巨人
          薩摩『郷中』が生んだ近代日本建国の父」
          歴史家 鈴木旭


〈本文の全文(PDF)は4月23日に掲載予定です。〉
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日本時事評論第1965号 編集便りNo.376 2021/04/02
 台湾が、1種類の長距離ミサイルの大量生産を開始したこと、これとは別に3種類の長距離ミサイルを開発していることを公表しました。台湾周辺では、中国が軍事活動を活発化しており、台湾では中国の内陸部の基地を攻撃する能力の強化など、抑止力を高めるために軍備の近代化を進めているようです。一方でわが国は、敵基地攻撃能力を持つことに批判的な国民も多く、これでは抑止力は高まりません。これでは他国の侵略を招きかねません。台湾を見習うべきです。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「国を守るのは主権者である国民の責任
         日本国への感謝と後世への継承を」

 平和で政情や治安も安定している日本国で安心して生活ができるわれわれは恵まれており、これは先人、先祖が営々として築いてきたお蔭です。しかし、そのことに感謝し、子孫により良い社会を継承しようと努力している国民は多くありません。独立や主権、民主的な制度も国民が維持する努力をしなければ失われてしまいます。敗戦の後遺症で軽視されてきた愛国心を涵養し、国防への関心を高め、主権者としての責任を自覚しなければなりません。

2面 天録時評 「緊急事態には病院も政府の指揮下に
         危機管理体制の強化や法整備を急げ」

 感染力のおそれがなく、人工呼吸器も必要ないコロナ回復患者を引き受ける病院がなかったことが、医療の逼迫を招きました。今後の緊急事態に際し、国民の命を守るための医療体制の構築を可能とするために、医療機関や医師が政府の指示に従う義務を法に明記すべきです。

3面 天録時評 「健康増進に有害!!飲酒の防止対策を
         コロナ関連死より多いアルコール関連死」

 新型コロナによる自粛生活で飲酒量が増加し、アルコール関連死やアルコール依存症の増加が懸念されています。毎年のアルコール関連死亡者数は、コロナ感染による死亡者数よりも多いにもかかわらず、わが国は欧米諸国のような飲酒販売を規制する法律はなく、アルコール依存症の治療や対策も進んでいません。欧米諸国並みの飲酒販売や広告などの規制とアルコール依存症対策の強化が急務です。

4面 天録時評 「東日本大震災の津波は予見できなかった
         失敗を乗り越えて安全な原子力開発を」

 東日本大震災の津波は予見できたとして、東電や国の責任が追及されています。しかし、地震と津波を調査分析した中央防災会議の専門調査会は「想定できなかった」と認めた報告書を提出しています。事故を招いた東電の責任が大きいのはもちろん、その失敗に懲りて原子力発電の利用を放棄すれば、わが国は衰退の道を進まざるを得なくなります。安全な原子炉の開発と建設にこそ邁進すべきです。

5面 天録時評「福島県の甲状腺全検査の廃止を
        不安を煽ったメディアにも大きな責任」

 放射線の影響に関する国連科学委員会が、福島第一原子力発電所の事故による被曝を直接の原因とする健康被害を恐れる必要はないとの報告書を公表しました。福島県での甲状腺全検査は、過剰診断で弊害が大きいとの指摘があるにもかかわらず、現在も検査を続けています。被曝線量は少ないのだから速やかに全検査を止めるべきです。被曝による甲状腺癌発生の恐怖を煽ってきたメディアの責任は大きく、今後は過剰診断の不利益などの情報提供に努めるべきです。

2面 巷  露  「日本のパスポートが1位」
6面 天録時評  「日韓関係を悪化させたのは朝日新聞
          捏造や誤報、不当な政府批判の記事が原因」
7面 天録時評  「少数者の権利保護で秩序崩壊は本末転倒
        『不当な性差別』と『必要な区別』を混同するな」
   天録時評  「自然分解するプラ製品の開発促進を
          スプーン有料化は小手先の対策」
8面 日本の肖像㉚ 高杉晋作(補)
         「前門に欧米連合艦隊、後門に幕府征長軍
          藩の危機を転じて維新への道筋をつける」
          歴史家 鈴木旭


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日本時事評論第1964号 編集便りNo.375 2021/03/19
 新型コロナウイルス感染者数の下げ止まりや、一部の地域で病床使用率が高いことを理由に、1都3県の緊急事態宣言の再々延長の声も聞かれます。しかし、政府の対策は飲食店への時短要請、不要不急の外出自粛要請など一年前と同じで、これでは緊急事態宣言を延長しても効果はありません。自粛による倒産、失業、自殺といった悪循環に陥らないためにも、緊急事態宣言より、少数の重症者で逼迫してしまう医療体制の改善や指定感染症の見直しなどに着手すべきです。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「家族の保護や敬神崇祖に夫婦同姓が不可欠
         先祖に感謝し子孫に責任を持つ生き方を」

 選択的夫婦別姓制度に反対する丸川珠代男女共同参画担当大臣が、野党やマスコミから筋違いの批判を受けています。夫婦別姓は家族の一体感を失わせ、子供の姓の混乱などを招きます。さらには、先祖供養の軽視が先祖との関係性を見失わせ、自己の存在の原点も見失わせることにもつながり、導入の弊害は大きいと言えます。家族の絆や一体感を強め、わが国の社会の根幹をなす敬神崇祖を大切にするために夫婦同姓制度の維持は不可欠であり、こうした重要な制度の変更は、その制度が社会や国民にとって弊害が深刻でない限りは行うべきではありません。

2面 天録時評 「電波オークション導入で利権廃止へ
         電波の有効利用と言論の多様化を」

 接待問題で揺れた総務省には、衛星放送よりも大きな電波利権があります。すべての職員を対象とした調査を行うべきです。さらには、電波オークションを導入して、公平、透明な行政を行うべきです。

3面 天録時評 「校則問題の本質は家庭の教育力
         生活指導の責任を学校から家庭へ」

 髪の染色の禁止やスカート丈の長さやソックスの色の規定など、生徒にとって不合理な校則を見直す動きがあります。見直しも必要ですが、細かな校則ができるのは、本来は家庭で為すべき躾を、教育を行うべき学校に丸投げしている親が増えているからです。保護者の躾や責任を明確に求める議論をしなければ校則問題は解決しません。

4面 天録時評 「国家の運命がかかる『グリーン成長戦略』
         予算拡大と基幹技術の流出防止対策を」

 米国やEUが、脱炭素、ゼロカーボン時代の主導権を握ろうとして、意欲的な予算や計画を打ち出しています。また、環境に関する規制や基準の決定権を握るために先手を打とうとしています。国家の運命に関わる大きな転換期であり、わが国も自動車産業をはじめ、新たな産業創出のためにもっと積極的で果敢な予算編成をし、早急に具体的な計画をまとめ、国民に理解と協力を呼びかけるべきです。

5面 天録時評「リチウムイオン電池 リサイクル技術の開発を急げ
        ゴミ捨てなど誤った扱いで発火事故が多発」

 電気自動車の要であるリチウムイオン電池のリサイクル処理技術を確立しなければ、電気自動車はクリーンとは言えません。リチウムイオン電池は多くの電子機器などに使われ、われわれの生活の利便性を高めていますが、発火事故も増えています。この電池のリサイクル技術の確立が急務であり、わが国が取り組む研究開発の最優先課題の一つです。

2面 巷  露  「リニアの早期開業を」
6面 天録時評  「漢字の使用制限は国語と文化を破壊
          『碍』の字を直ちに常用漢字へ追加を」
7面 天録時評  「災害時に露呈 電力自由化の落とし穴
          電力の安定供給のため電源の多様化を」
   天録時評  「こそこそとパートナーシップ制度導入?
          議会での審議を避けて首長の独断で」
8面 日本の肖像㉙ 高杉晋作(下)
         「藩主の命に背いて隠遁するも
          藩の危機に登場し討幕を実現」
          歴史家 鈴木旭


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日本時事評論第1963号 編集便りNo.374 2021/03/05
 立憲民主党の枝野代表が、毎日新聞記者のユーチューブ番組の中で、コロナ禍の危機管理のあり方として「悪い事態を考えて準備すること」と述べていました。わが国を取り巻く社会情勢は、新型コロナだけでなく、最先端技術情報の中国への漏洩や尖閣諸島周辺への中国公船による領海侵犯など、「悪い事態を考えて準備」しなくてはならないことが山積です。野党も菅総理長男の接待問題ばかり国会で追及せず、中国への対処方法などを真剣に議論してほしいものです。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「立憲民主党の『ゼロコロナ』は無責任政策
         強権行使の中国でも封じ込めは至難」

 立憲民主党の「ゼロコロナ」政策は、実現不可能な非科学的政策で、無責任政策です。ワクチンが普及しても世界に拡散した新型コロナウイルスは消えず、インフルエンザウイルスなどと同様に対処せざるを得ません。過剰な恐怖や不安こそが『嫌悪・差別・偏見』を拡大させ、社会を混乱させます。正しく恐れて、感染予防に努めながら、日常生活を取り戻すことがウイルスに勝つことです。

2面 天録時評 「野党議員や人権運動家こそが
         北京五輪ボイコットの先頭に」

 東京五輪組織委員会の会長だった森喜朗元総理の発言を、野党議員や人権派の人たちの多くが「女性蔑視」と批判しました。一方で、ウイグル人など民族大量虐殺(ジェノサイド)を行っている中国の人権侵害には知らぬ顔です。中国のジェノサイドこそ五輪憲章に反しており、野党議員や人権派の人たちが先頭に立って、中国に対し「民族粛清を止めなければ北京五輪をボイコットする」と叫ぶべきです。

3面 天録時評 「中国が狙う最先端技術情報を守れ
         スパイ防止法の制定と防諜情報機関の設置を」

 最先端技術を合法、非合法の手段を選ばず入手する中国に対し、世界各国では技術流出の防止に躍起になっています。わが国も企業の持つ重要な技術情報の漏洩防止対策が急務です。スパイ防止法はもちろん、取り締まりのための情報機関の設置も急ぐべきです。

4面 天録時評 「中国のジェノサイドを容認するな
         ジェノサイド条約の未締結は政府の怠慢」

 世界の152カ国が締結している「集団殺害罪の防止および処罰に関する条約(ジェノサイド条約)」をわが国は締結していません。主要国で締結していないのはわが国だけで、ジェノサイドを容認していると批判されかねません。現実に米国がジェノサイドと認定した中国共産党政府のウイグル人弾圧に対しても、ジェノサイドと認定していません。速やかにジェノサイド条約を締結すべきです。

5面 天録時評 「建造物に人員配置し、尖閣諸島を守れ
         日米共同訓練で中国の実効支配を阻止せよ」

 中国が米国に取って代わって、自国に都合の良い秩序やルールによる世界支配を目指す動きがますます強まっています。軍事力を背景にした中国に対して無原則な融和姿勢をとることこそ、中国の横暴な振る舞いを助長するものであり、世界平和にとって危険です。わが国は、中国の秩序破壊の無法、違法な行為、あるいは不当なルールの設定などを許さないという原則を明確に示すべきです。尖閣諸島に対する軍事圧力にも、政府、国民が一丸となって屈しないことが、平和や独立を守る唯一の道です。

2面 巷  露  「宇宙開発競争も激化」
3面 天録時評  「課題論文を提出 少人数授業中心へ
          大学はオンライン化で広く浅くからの脱却を」
6面 天録時評  「SNSの『見たいものだけ見せる』落とし穴
          表示工夫で一定方向に誘導されない閲覧を」
   天録時評  「NHK 中国国営放送の日本支局の追放を
          英米の中国メディアへの厳しい姿勢を見習え」
7面 地域便り  「『建国記念の日』特集
          先人の業績に感謝し、国難を乗り越えよう」
8面 日本の肖像㉘ 高杉晋作(中)
         「毛植民地支配下に堕ちた清国の実態から
          防長二州での割拠を構想する」
          歴史家 鈴木旭


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日本時事評論第1962号 編集便りNo.373 2021/02/19
 東京五輪組織委員会の森喜朗会長が、女性を蔑視する発言をした責任を取り辞任しました。しかし、問題になった森氏の会見全文を読むと、報道されているほど女性を軽視した発言ではありませんでした。これは、森氏の発言の一部を切り取り「女性蔑視だ」という論調を作るメディアの情報操作と言わざるを得ません。国民としては、メディアの情報には何らかの編集意図があるという認識を持ち、偽情報に騙されないためには必ず一次情報を探して確認することが大切です。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「精神保健医療の見直しが急務
         世界の2割を占めるわが国の精神病床数」

 新型コロナウイルスによる感染症で医療が逼迫する中、わが国の医療体制の様々な課題が浮き彫りになっています。その一つは、精神病床が世界で突出して多いことです。厚労省が「入院医療中心から地域生活中心へ」として改革に取り組んでいますが、病床数や長期入院患者数は減っていません。薬物治療中心から、社会復帰を目指す世界標準の治療への転換を急ぐべきです。

2面 天録時評 「『GOTOトラベル西浦論文』
         政権批判の材料に飛びついた大誤報
         国民の新聞離れを加速 誤報の検証こそが責務」

 多くの新聞社は、GOTOトラベルが感染拡大の原因とは結論付けていない西浦教授の論文を誤読し、「感染者が6〜7倍増加した」と誤報をしながら、謝罪はしていません。これまでも多くの新聞社は、記事の間違いを指摘されても無視するなど、記事の検証をしない悪しき体質があります。新聞社は記事の検証部門を強化し、国民の知る権利に奉仕する責務を果たすべきです。

3面 天録時評 「民法 離婚後の子供の養育責任の明記を
        共同親権や養育計画の義務化などの法整備が急務」

 離婚後の親権や養育費などの家族法に関する民法改正が遅れています。そのため、親権を巡って親の一方が子供を勝手に連れ去る「連れ去り」問題が増え、養育費の不払いなどで一人親家庭の貧困を招き、経済格差が教育格差となって、子供の将来にも大きな影響を与えています。離婚に際しての共同親権の導入や養育計画の提出の義務化などの法整備を急ぐべきです。

4面 天録時評 「日本人の言語能力の低下を防止せよ
         正しく読み、理論的に書く力の育成が急務」

 価値観や人間関係が多様化し、情報が氾濫する現代社会において、情報を的確に理解し、自分の考えを理論的にまとめ、相手に適切に伝える言語能力が欠かせません。取扱説明書や様々な契約書を理解することができなければ、経済的損失を受ける可能性も高まります。日本語を正しく読み、理論的に文章を書く力を育成し、他者との意思疎通を円滑にできる能力を高めることこそが教育の最重要課題です。

5面 天録時評 「漢字の使用を制限する国語政策に訣別を
          印刷物は正字体使用を原則にする必要」

 漢字使用の目安として示されている「常用漢字表」には、一点之繞(しんにょう)と二点之繞が混在するなど、漢字使用上で大きな混乱を招いています。この原因は、国語審議会が明確な方針を示さず、40年以上も慎重審議を続けているところにあります。漢字廃止を視野に入れたGHQの漢字政策と訣別し、印刷物は戦前から使用している正字体の漢字使用を原則とすべきです。

2面 巷  露  「期待の大きいmRNA医薬」
6面 天録時評  「水素社会実現でCO2排出ゼロを目指せ
          水素の安価、安定供給には原子力が不可欠」
7面 天録時評  「福島第一 処理水の海洋放出を
          風評被害の防止に政府与党が先頭に立て」
8面 日本の肖像㉗ 高杉晋作(上)
         「毛利家中を代表する破裂玉となり、
          長州の『討幕維新』の突破口を開く」
          歴史家 鈴木旭


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日本時事評論第1961号 編集便りNo.372 2021/02/05
 今年の「建国記念の日」は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、各地での記念行事を中止や縮小せざるを得ない状況にあります。しかし、自宅でも「建国を祝い、国を愛する心を涵養する」ことはできます。国旗を掲揚し、先人先祖に感謝し、家族みんなで憲法改正や国防の必要性を訴える「動画」を見たり、弊紙を読むなどで「建国記念の日」をお祝いしましょう。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「新たな飛躍に向かって日本人の底力の発揮を
         国民を豊かにする脱炭素社会を目指せ」

 脱炭素社会への取り組みは、新たな成長をもたらす一方で、自動車などの主要産業の優位の喪失を招きかねません。政府のグリーン成長戦略に基づく巨額投資を、豊かな社会の構築に結実させるために、政府と民間、大学などが一丸となって英知を結集しなければなりません。新産業創出のための産業政策や、新たな挑戦を呼び込む環境整備を急ぎ、産学連携や企業連携を促進する支援も不可欠です。

2面 天録時評 「コロナ禍で露呈した有事に弱いわが国
         テレビ局や医師会は恐怖や不安を煽るな」

 わが国のテレビ報道は、一部の病院だけを取り上げて医療崩壊を叫ぶなど、偏った情報を大げさに報道し、全体像を見えなくしています。国民が団結して乗り越えなければならない有事に、政府批判に終始する報道は有害です。また、具体的な取り組みをしない医師会の対応も問題です。有事には、あらゆる資源を総動員して対処すべきですが、わが国はその体制づくりができておらず有事に脆弱な社会ということが露呈しています。有事に強い社会とするには、根本的には憲法改正が不可欠です。

3面 天録時評 「電力自由化で安定供給体制に欠陥
         寒波で再生可能エネルギーの脆弱性が露呈」

 年末年始の大寒波により、太陽光発電による供給が途絶し、火力発電頼みとなりましたが、主力のLNG(液化天然ガス)の在庫不足から発電量を増加できず、全国で需給が逼迫し、広域停電の危機に直面しました。この事態で、改めて太陽光発電などの再生可能エネルギーが基幹エネルギーとなり得ないことを示し、LNG頼りの電力供給の脆弱さも露呈しました。さらには、昨年からの発送電分離により安定供給体制の不備も明らかになりました。原子力発電を再稼働して、安定供給を確保すべきです。

4面 天録時評 「長距離巡航ミサイルの装備は不可欠
         防備を怠って滅んだ琉球王国を反面教師に」

 国防を他国に依存していれば、外敵から国を守ることは困難です。その身近な例が、防衛努力を怠った結果、薩摩藩に短期間で征服されてしまった琉球王国です。今のわが国のように国民が無関心で、自衛隊任せであれば、外敵への強い抑止力を構築することはできません。国民自身が国防意識を高めなければならず、そのために政府は国民への分りやすい情報提供に努めるべきです。

5面 天録時評 「ワクチンは発症や重症化を防ぐため
          新型コロナウイルスとの戦いは続く」

 新型コロナウイルスのワクチンが開発され、ワクチン接種による感染拡大の終息を期待する声も聞かれます。しかし、ワクチンは発症や症状の重症化の予防には大きな効果がありますが、ウイルスを撲滅するためのものではありません。ワクチン接種が始まってからも、本来、人に備わっている免疫力を高めるための規則正しい生活を送るとともに、感染防止を心掛けなければなりません。

2面 巷  露  「医療従事者に多くの笑顔を」
6面 天録時評  「技能実習生の使い捨て防止を
          安心して働けるための権利保護に取り組め」
7面 天録時評  「協力して台湾の安全保障の強化を
          死活的に重要なインド太平洋を守れ」
8面 日本の肖像㉖ 西郷隆盛(補)
         「自ら開いた維新の世に別れを告げ、
          武家の世にも戻れなかった男の生涯」
          歴史家 鈴木旭


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日本時事評論第1960号 編集便りNo.371 2021/01/15
 わが国では、欧米と比較して新型コロナウイルスの感染者数は少なく、かつ、病床数は多いはずなのに感染者数が急増している都市部を中心に医療崩壊が叫ばれています。今回の件で明らかになったのは、有事に弱い医療体制だということです。欧米のように地域や自治体の垣根を越えて医師や病院が連携するために必要な動員命令が医療関係者に出せません。医療崩壊を防ぎ、ワクチンの集団接種を成功させ、国民の命を守るためにも、有事の際に私権を制限できる法体制の構築が急務ですが、それには憲法改正が不可欠です。それでは以下、紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「ザル法の政治資金規正法の改正が急務
          現金授受を禁止し資金の流れの透明化を」

 新型コロナウイルスによる国家危機を脱するためには、政府や政治家への信頼が不可欠です。しかし、安倍前総理の公設秘書で後援会代表による政治資金規正法違反をはじめ、政治資金を巡る疑惑が噴出し信頼は低下しています。政治資金の流れを透明化するための政治資金規正法の改正が不可欠です。罰則の強化や時効期間の長期化はもとより、政治資金の流れを透明化するために、現金での政治資金のやり取りを禁止することが急務です。

2面 天録時評 「国民に分かりやすい情報提供へ
         広報・報道の専門家を集めた組織を」

 菅内閣の支持率が急落しました。GoToトラベルを巡る政府の対応をはじめ、菅総理の年頭会見も具体性に乏しく、国民への分りやすい情報提供が不足しています。誤った政府批判や虚偽の情報が一瞬に広がる今の時代に対応した、専門家を集めた広報や報道対応のための組織を設置すべきです。社会の安定のためにも政府は国民に丁寧な説明を行うべきです。

3面 天録時評 「100%の安全、安心を求めるな
         正しい知識の習得で危険からの自己防衛を」

 日本人は、過度に安全や安心を求める傾向があります。しかし、絶対的安全はなく、安全を過度に求めれば不安が高まるだけです。人は正しい知識が欠落すると、安全なのに不安を感じたり、逆に危険にもかかわらず安心したりします。安全、安心は自らが正しい知識を習得し、自らが防衛する以外にないことを自覚すべきです。

4面 天録時評 「SNS 誹謗中傷の悪質な投稿は犯罪
         運営会社は利用者に違法性の周知徹底を」

 SNSでの「ばか」「死ね」などといった悪質な投稿は、侮辱罪等の犯罪になりますが、投稿者に違法性の認識がなく、悪質な投稿は繰り返されています。SNSなどの運営会社は、侮辱や名誉棄損などに該当する具体例を示して、犯罪行為であることを利用者に周知すべきです。

5面 天録時評 「教員の業務削減や省力化こそ急務
          教育力向上のために専科教員の増配を」

 教員の業務負担を減らし、子供へのきめ細やかな目配りを可能にする目的で、文科省は令和3年度から段階的に35人学級を導入します。しかし、教員の業務削減を併せて行わなければ、教員の過重負担は軽減されず、きめ細やかな目配りも十分に行えません。放課後や夜間の生徒指導、集金など教科指導以外の業務から教員を外すと共に、専科教員の増員など教員配置の大胆な改革こそが不可欠です。

2面 巷  露  「恐怖と不安から逃れる」
6面 天録時評  「日本学術会議
          米国がGHQに送り込んだ人物が設立
          わが国弱体化のための占領政策の一環」
7面 天録時評  「簡単に盗むことができるラインの通信
          個人情報や秘匿情報を発信してはならない」
   天録時評  「中国発祥を打ち消したい共産党政府
          輸入冷凍食品を犯人に仕立てる工作に注意を」
8面 日本の肖像㉕ 西郷隆盛(下)
         「大河の流れを一身に受け止め、
          知謀の限りを尽くして維新の道を拓く」
          歴史家 鈴木旭


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日本時事評論第1959号 編集便りNo.370 2021/01/01
 明けましておめでとうございます。昨年は、政治も経済も社会生活も新型コロナウイルス感染症に振り回された一年でした。未だ感染の収束が見えない今年も、感染防止対策一色になりそうです。しかし、わが国は、少子化対策、国防、憲法改正、貧富の格差解消など、重要課題が山積しています。弊紙では、こうした課題が置き去りにされないよう、充実した紙面づくりに一層精進して参ります。今年も皆様方の一層のご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評 「令和3年辛丑(かのとうし)に因(ちな)んで
         同盟の重要性の故事に倣え
         新たな道を切り開く人材を」

 「牛」に因んだ諺に「鶏口となるとも牛後となるなかれ」があります。中国の戦国時代の大国、秦国に対抗するために六カ国同盟を結んだことに由来する諺で、「大きな集団の末端にいるよりも、小さな集団であっても長になる方がよい」という意味があります。現在の中国という大国に屈せず、独立と主権を守るためにも、故事に倣って周辺国家と同盟を結び、国家を守る気概を持つことが不可欠です。

2面 天録時評 「最適医療のためにカルテの電子化を
         個人の医療情報の共有と活用に向けて」

 新型コロナウイルス対策で、世界中の研究者の連携が行われ、大きな成果を上げました。今後は臨床データなどを速やかに公開し、世界で共有し、個人に最適な医療や感染症の拡大防止などに役立てるシステムの構築が求められています。

3面 天録時評 「若者の政治参加に供託金制度の見直しを
         署名提出の推薦人制度の導入も」

 わが国では、売名行為や当選の可能性の低い泡沫候補などの乱立を防止するために供託金制度が導入されています。しかし、この金額が諸外国と比較しても高く、資金力の乏しい国民が選挙に立候補するための壁となっています。社会や国民のために役立ちたいと政治家を志望する人が立候補できるように、供託金制度の金額の見直しや、立候補に一定の推薦人の署名を必要とする制度を検討すべきです。

4面 天録時評 「貧困と格差解消に税制改革が急務
         非正規雇用でも安心の生活ができる社会を」

 新型コロナウイルスの感染拡大は、貧困層で感染率や死亡率が高いという厳しい現実を示しました。所得や資産の多少で感染率や死亡率に差があることが分かり、貧富の格差解消が大きな政治課題となって浮かび上がっています。また、コロナ禍で非正規雇用者などの中低所得層が職を失い、弱者層に大きなしわ寄せが及んでいます。貧困や格差の解消に向けて、税制や社会保障制度の見直しが必要です。

5面 天録時評 「後を絶たない住宅トラブル
        「住まいるダイヤル」や住宅性能表示制度の周知を」

 住宅トラブル防止のために、疑問点などを無料で専門家に相談できる「住まいるダイヤル」や、欠陥住宅の補修や賠償を巡って住宅メーカーと紛争に発展した際、指定住宅紛争処理機関に仲裁を依頼できる住宅性能表示制度があります。しかし、多くの国民はこうした制度を知らず、十分に活用できていません。欠陥住宅の購入を防止し、住宅トラブルに巻き込まれないようにすると共に、信頼度の高い社会を築くために、「住まいるダイヤル」や住宅性能表示制度を国民に周知すべきです。

2面 巷  露  「夢から覚めて」
6面 天録時評  「保育士の給与削減を許すな
          公定価格に基づいた適正な委託費運用を」
   天録時評  「マイナンバーカード
          銀行口座との紐付け義務化を」
7面 天録時評  「外国人参政権の容認発言は不見識
          国防の視点を持って議論を」
   天録時評  「機密情報を共有 ファイブアイズに参加を
          情報の漏洩防止のために防諜体制が不可欠」
8面 日本の肖像㉔ 西郷隆盛(中)
         「長く続いた徳川の世を納め、
          神武以来の創業の精神で近代の幕を開く」
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