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「日本時事評論」編集便り No.440 2023/12/01
台湾有事を念頭にした軍備増強に反対する集会が11月23日に沖縄で開かれ、武力ではなく外交を柱にした対話で問題解決を図るよう政府に求める宣言が採択されました。玉城デニー知事も「平和のための声を上げ続けていこう」と呼びかけました。しかし、武力の裏付けのない対話による外交努力だけでは戦争は抑止できないのも事実です。台湾併合に向け軍事力を拡大しているのは中国であり、中国に対してどんな対話をすれば台湾有事を抑止できるのか、玉城知事は具体的な方策を示すべきです。対話を呼び掛けるだけでは無責任だと言わざるを得ません。それでは紙面案内です。(田村)
1面 天録時評 「違法な長時間労働に厳格な罰則適用が必須
政府が賃金上昇の好循環を目指すのであれば、中小企業での低賃金、長時間労働を野放しにしてきた労働基準監督行政の転換が必要です。運送業者が中小企業であっても、運転手の長時間労働に対して厳格に罰則を適用すべきです。中小企業への負担軽減などを理由とする過度な配慮を改め、労働基準法令の本来の目的である労働者の保護や労働条件の改善に立ち戻るべきです。
2面 天録時評 「寄付金の税額控除が認められる
科学文化振興の拠点でもある博物館などが運営費や人材の不足に喘いでいます。海外では個人から多くの寄付や奉仕活動を受けて、様々な展示会や学習拠点としての運営を行っています。文化的施設を機能的に維持するためには国民の支援が欠かせません。そのためにも、税額控除が認められる「認定NPO法人」の基準を下げ、国民が寄付をしやすくして社会貢献活動の活発化を推進すべきです。
3面 天録時評 「水産物全面禁輸 中国をWTOに提訴せよ
中国政府は、東京電力福島第一原子力発電所の多核種除去設備で浄化した処理水の海洋放出を理由として、日本産水産物の全面輸入禁止を続けています。これは、日米韓の安保緊密化や台湾有事へのわが国の姿勢に対する政治的報復、日米の半導体輸出規制などに対する経済的制裁だと言わざるを得ません。政府与党は決定的な対立は避けるとして慎重な対応を行っていますが、これでは解決は困難です。中国の不当な措置に対しては、毅然として世界貿易機関(WTO)に提訴すべきです。
4面 天録時評 「文・理の区別なく、数学を必須科目に
膨大な情報が溢れる中、われわれ人間に求められているのは暗記する能力ではなく、答えのない課題に対して理論的に考える力であり、必要な情報を集め、分析し、判断するための統計学が重要になっています。統計学を学ぶためには、微分、積分、集合などの理解が不可欠です。小中学校で基礎をしっかり教え、高校の数学を強化し、大学受験では数学を必須とするような取り組みが必要です。
2面 巷 露 「宗教に科学の目を」
※皆様のご意見・情報提供(教育現場の声、地域の話題など)を編集部までお寄せください!!
※編集便りのメール配信をご希望の方は、jijihyoron-3@river.ocn.ne.jp(編集部:田村)までご連絡ください。
1面 天録時評 「違法な長時間労働に厳格な罰則適用が必須
中小企業への過保護な労働基準監督行政の転換を」
政府が賃金上昇の好循環を目指すのであれば、中小企業での低賃金、長時間労働を野放しにしてきた労働基準監督行政の転換が必要です。運送業者が中小企業であっても、運転手の長時間労働に対して厳格に罰則を適用すべきです。中小企業への負担軽減などを理由とする過度な配慮を改め、労働基準法令の本来の目的である労働者の保護や労働条件の改善に立ち戻るべきです。
2面 天録時評 「寄付金の税額控除が認められる
『認定NPO法人』を増やせ」
科学文化振興の拠点でもある博物館などが運営費や人材の不足に喘いでいます。海外では個人から多くの寄付や奉仕活動を受けて、様々な展示会や学習拠点としての運営を行っています。文化的施設を機能的に維持するためには国民の支援が欠かせません。そのためにも、税額控除が認められる「認定NPO法人」の基準を下げ、国民が寄付をしやすくして社会貢献活動の活発化を推進すべきです。
3面 天録時評 「水産物全面禁輸 中国をWTOに提訴せよ
中国には科学的に危険性を証明する義務がある」
中国政府は、東京電力福島第一原子力発電所の多核種除去設備で浄化した処理水の海洋放出を理由として、日本産水産物の全面輸入禁止を続けています。これは、日米韓の安保緊密化や台湾有事へのわが国の姿勢に対する政治的報復、日米の半導体輸出規制などに対する経済的制裁だと言わざるを得ません。政府与党は決定的な対立は避けるとして慎重な対応を行っていますが、これでは解決は困難です。中国の不当な措置に対しては、毅然として世界貿易機関(WTO)に提訴すべきです。
4面 天録時評 「文・理の区別なく、数学を必須科目に
経済学や統計学にも数学的思考力が基礎」
膨大な情報が溢れる中、われわれ人間に求められているのは暗記する能力ではなく、答えのない課題に対して理論的に考える力であり、必要な情報を集め、分析し、判断するための統計学が重要になっています。統計学を学ぶためには、微分、積分、集合などの理解が不可欠です。小中学校で基礎をしっかり教え、高校の数学を強化し、大学受験では数学を必須とするような取り組みが必要です。
2面 巷 露 「宗教に科学の目を」
5面 天録時評 「少子化問題 結婚に魅力のある政策を
若年者の結婚・出産に経済的支援の充実こそ急務」
6面 天録時評 「高レベル放射性廃棄物
最終処分場は国民全体の課題
対馬市の教訓
安全性への理解を基に、風評被害の排除を」
7面 奈良紀行 「安倍元総理の遺志を継ごう 留魂碑
国づくりとテロ防止にも」
役立つ最新用語56
「子供の安全、安心な生活を支援する
『こども家庭ソーシャルワーカー』」
8面 日本の肖像94
仏教による国づくり 行基(中)
「大仏建立に続き多宝塔、土塔を建造し、
仏教による国造りに貢献する」
歴史家 鈴木旭
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