時の流れの羅針盤 日本時事評論
「日本時事評論」編集便り No.509      2026/10/16 
 簗農林水産大臣が地元の集会で「自民党を支持しなかった自治体の予算をカットした」と発言した問題が物議を醸しています。簗大臣は発言を撤回し、謝罪しましたが、地元支持者に対する予算を対象とした「飴と鞭」発言です。「それを言っちゃおしまいでしょう」と言いたくなりますが、中央官庁出身者の陥りがちなやり方で、小選挙区で敗北した簗大臣の焦りが見えます。本格的な人間修行をしないと大成は難しそうです。それでは紙面案内です。(田村)

1面 天録時評「国連改革 『戦勝国連軍』の呪縛を破れ
        平和と安全を維持する国際協調を
        可能とする組織改編を」

  第81回国連総会での高市総理の一般討論演説は、加盟70年を迎えた日本の歩みを背景に国連の抜本的改革を訴えた誠に当を得たものでした。中国側は「旧敵国条項」言及に反発しますが、この反応こそ死文化した条文すら改定できない国連の機能不全を証明しています。わが国は、対立ではなく協調のための組織改編へ、名称変更を含む国連刷新のための包括改革案を提唱すべきです。

2面 天録時評「家庭で読書の習慣づけを 
        SNS時代だからこそ読解力が大切」

  わが国の子供たちの読解力が低下しています。読解力の低下の一要因として、読書習慣の減少が挙げられています。SNSの普及で正しい情報を見極める力が必要な現代だからこそ、家庭で読書習慣を身に着けたいものです。

3面 天録時評「子供向け防衛白書 学校配布批判を糾す 
        アニメ『めぐみ』の教訓に学び、
        教育現場の怠業を許すな」

  防衛省が全国の小中学校に配布しようとしている子供向け冊子『まるわかり!日本の防衛』(2026年版)に対し、共産党系の全日本教職員組合(全教)や一部メディアが「政治的介入だ」と反発しています。しかし、改正教育基本法や学習指導要領の観点に照らせば、これらの批判がいかに的外れかが分かります。国家の現実と安全保障の根幹を教えることは、主権者教育の基本です。かつて、人権教育用に配布された北朝鮮による日本人拉致問題啓発アニメ『めぐみ』が一部教員の反対で活用を阻まれた苦い教訓を繰り返してはなりません。今こそ、保護者や地方議員は、冊子が児童生徒の手元に届き、現実的な平和教育が行われるように取り組むべきです。

4・5面 レポート「国民運動50年、
          日本会議・日本会議国会議員懇談会設立30年
          憲法改正の決意確認 9月24日」

  9月24日、東京プリンスホテルで「国民運動50年、日本会議・日本会議国会議員懇談会設立30年記念の集い」が開催されました。会場には国会議員124名をはじめ、全国から約2000人の関係者が集結しました。誇りある国づくりのためのこれまでの取り組みを振り返り、それを土台に憲法改正など次なる50年に向けた国民運動を始動する誓いを新たにしました。

2面 巷  露「原子力を巡る対立解消の道は」
6面 小児科医の視点⑰「教育に対する政府の役割」当堂游
7面 天録時評「飲酒運転撲滅 罰則の強化だけでは限界
        アルコール・インターロックの強制設置を」
     /役立つ最新用語107「『動物介在教育』で
      不登校児の“居場所づくり”に」
8面 日本の肖像 162 岸信介(下)
        「東條英機に『即時停戦=講和』を提案、
         内閣総辞職に追い込む」歴史家・鈴木旭

〈日本時事評論 第2098号PDFは10月23日に更新します。〉
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